Clásicos japoneses con furigana
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うすこうばい
薄紅梅
泉 鏡花
Lee 薄紅梅 (うすこうばい) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 61.133 caracteres · 122 pantallas
何じゃ、この、孫めがまた……」
「――お祖母さん、芝居の話をしていたんです、それが悲しいもんですから。」
「それは、それは……嫁ごもの、芝居が何より好きでござったよ。たんと、ゆっくり話さっしゃい。……ほんにの、お蒲団もない。道中にも、寝床にも被るのなれど、よう払うてなと進ぜましょう。」
祖母の立ったのを見ると斉しく、糸七はぴったり手をついた。
「祖母の失言をあやまります。」
「勿体ない。私は嬉しゅう存じました。」
と膝を退って、礼を返して、
「辻町さん、では、失礼をいたします。」
何しに来たこの女、何を泣いたこの女、なぜ泣かせたこの女、椎と青紫蘇の葉に懲りて、破毛布に辟易したろう。
黙って、糸七が挨拶すると、悄然と立った、が屹と胸を緊めた。その姿に似ず、ゆるく、色めかしく、柔かな、背負あげの紗綾形絞りの淡紅色が、ものの打解けたようで可懐しい。
框の障子を、膝をついて開けると、板に置いた、つつみものを手に引きつけて、居直る時、心急いた状に前褄が浅く揺れて、帯の模様の緋葉が散った。
「お恥しいもんです。小さな盃は、内に久しくありました。それに、お酒をお一口。」
四十