Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
うすこうばい
薄紅梅
泉 鏡花
Lee 薄紅梅 (うすこうばい) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 61.133 caracteres · 122 pantallas
」
「いいえ、いいえ。」
「何しろこの雪でしょう、それに私などと違って、あなたはお勤めがおありになりますから。」
「ところが、ですの。」
とまた一息して、
「私の方こそ、あなたと違って、歩行くのも、動くのも、雨風だって、毎日体操同然なんでございますものね。」
と云った。「教え子」と題した、境遇自叙の一篇が、もう世に出ていた。これも上杉先生の門下で。――思案入道殿の館に近い処、富坂辺に家居した、礫川小学校の訓導で、三浜渚女史である。年紀はお京より三つ四つ姉さんだし、勤務が勤務だし、世馴れて身の動作も柔かく、内輪の裡にもおのずから世の中つい通り――ここは大衆としようか――大衆向の艶を含んで、胸も腰もふっくらしている。
「わけなし、疾くに支度をして、この日曜だというのに袴まで穿きましたんです、風がありますからですが。この雪と来て、あなたは不断お弱いし……きっとお出掛けなさりはしないだろう、と一人で極めて、その袴も除けてさ、まあ。ご丁寧に、それで火鉢に噛りついたんですけど……そうでもない、ほかの事とは違って、お参詣をするのに、他所の方が、こうだから、それだから、どうの、といっては勿体なし……一人ででも、と思いますと、さあ、あなたも同じ心でお出掛けになったかも分らない。