Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
あかひげしんりょうたん
赤ひげ診療譚
山本 周五郎
Lee 赤ひげ診療譚 (あかひげしんりょうたん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 23.548 caracteres · 47 pantallas
「そんなことに感心するやつがあるか、どんな理由にせよ人を殺すなどということはゆるされない、その点では角三は愚か者だ」と去定は怒りの声で云った、「眼先の事ですぐによろこんだり、絶望して身を滅ぼしたりする例は貧しい人間に多い、恒産なければ恒心なしといって、根の浅い生活をしていると、思惑の外れた場合などすぐ極端から極端にはしってしまい、結局、力のある者の腹を肥やすだけだ」
「約束の理由さえわかれば打つ手もあるにちがいない」と去定はまた云った、「坊主どもや強欲な連中に、いかがわしい新地などをつくらせるより、一軒のめし屋を守ってやるほうが本当だろう、だがそのためには、与七がなんのためにあんな約束をしたかという、その理由がわからなくてはだめだ」
暫く歩いてから、去定は空を見あげて、現実でないなにかに問いかけるように、熱のこもった声で呟いた、「いったい与七はなんの代償に、あんな約束をしたのだろう、――」
肝臓の悪い病人を診てそれがわからず、どこが悪いのかと、神仏に助けを求めている医者のようなあんばいですな、と登は心の中でやり返した。
その翌日、去定に命じられて登は角三をみまいにいった。