Clásicos japoneses con furigana
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れんかんき
連環記
幸田 露伴
Lee 連環記 (れんかんき) de 幸田 露伴 (こうだろはん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 49.281 caracteres · 95 pantallas
斉名、以言、匡衡、保胤等の文、皆今に存しているから、此評の当っているか、いぬかは、誰にでも検討さるることであるが、評の当否よりも、評の仕方の如何にも韵致があって、仙禽おのずから幽鳴を為せる趣があるのは、保胤其人を見るようで面白いと云いたい。
慾を捨て道に志すに至る人というものは、多くは人生の磋躓にあったり、失敗窮困に陥ったりして、そして一旦開悟して頭を回らして今まで歩を進めた路とは反対の路へ歩むものであるが、保胤には然様した機縁があって、それから転向したとは見えない。自然に和易の性、慈仁の心が普通人より長けた人で、そして儒教の仁、仏道の慈ということを、素直に受入れて、人は然様あるべきだと信じ、然様ありたいと念じ、学問修証の漸く進むに連れて、愈々日に月に其傾向を募らせ、又其傾向の愈々募らんことを祈求して已まぬのをば、是真実道、是無上道、是清浄道、是安楽道と信じていたに疑無い。それで保胤は性来慈悲心の強い上に、自ら強いてさえも慈悲心に住していたいと策励していたことであろうか、こういうことが語り伝えられている。如何なる折であったか、保胤は或時往来繁き都の大路の辻に立った。