Clásicos japoneses con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控 猿回し
野村 胡堂
Lee 銭形平次捕物控 猿回し (ぜにがたへいじとりものひかえ) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 125.671 caracteres · 252 pantallas
どうしてそんな器用なことが出来たんだ。オイ、八、考えてみろよ。俺はそれを三日も四日も考えて居るんだ。お前も少しはお蔵の中から知恵袋を取出してよ、たまには陽の目を見せてやるもんだ」
「そんな事がわからないんですかね、親分」
八五郎は茫漠とした顔を挙げました。
「大層きいた風な事を言うじゃないか。お前にはわかって居るのか」
「一向わかりませんよ」
「あれだから、嫌になっちまう。お前は長生きをするよ」
「ところでね、親分」
「何んだえ」
「出雲屋岩太郎は、いい塩梅に忙しそうで、妾の祝言のやり直しは、弟の岩三郎の初七日が済んでからということになったようですよ」
「初七日というと」
「十二日の明後日で」
「新吉とお滝はどうしている」
「気をつけては居ますが、あっし一人じゃ手に了えないので、下女のお角に頼んで、二人に間違いのないように、見張らせてありますよ。何しろ隅田川が近いからうっかり目を離せないでしょう。ドブンとやられた日にゃ取返しがつかねえ」
「若い者が思い詰めると恐ろしい。ところで明後日が岩三郎の初七日とすると明日の晩は逮夜じゃないか」
「此間の顔触れが又集まるそうですよ。何んか変ったことが無きゃいいが――」