Clásicos japoneses con furigana
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
Lee 随筆 新平家 (ずいひつ しんへいけ) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 213.575 caracteres · 424 pantallas
ずいぶん散らかし放題だが、幼い安徳天皇のお庭なのだ。敗戦国の子供らが、ここに遊び群れているのを見給え、いかにもふさわしい一幅の歴史画ではないか。また、一篇の詩ではあるまいか。朱の玉垣に白基の燈籠が社前にあるよりは、詩として、画として見ていると、暮れるも忘れて佇まれる。
子供たちが自動車へたかって来る。ふと車のうしろを見ると、柳ノ浦のむかしを偲べとか、たった一本、ひょろ柳が植えられてあった。ぼくらと感を同じゅうする人が、この裏町にもいるのであろうか。
西部本社へ立寄る。局次長のY氏、論説副主幹のS氏などと話しこむ。そこへ今年の別冊週刊で当選作となった「西郷札」の筆者松本清張氏が見えて、紹介をうける。西郷札は素材の要意も克明な手がたい作品であったと記憶する。実直で作風どおりな人であると話しながら思う。ずいぶん忙しい中で書いたらしい。羨むべき境遇と健康と年歯である。マックラウド氏のジープを思い出す。どうしているだろう、あのジープの主人公は。
夜。ふぐ料理の豊作で招待に甘える。
十人あまり膝づめに詰め合う。こう狭いのも睦まじい。河豚は別府の比でないこともちろん。