Clásicos japoneses con furigana
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
Lee 随筆 新平家 (ずいひつ しんへいけ) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 213.575 caracteres · 424 pantallas
“あはれ”ということばや、無常という詩韻をもって、この国、この地上においての生き方を、胸いたむまで、考えさせているとおもう。
自己の才能の不足をぼくは感じているらしい。古典平家をひきあいに出してそれをいうのは卑屈かもしれない。なお、ぼくの精進の足らない証拠でもあろう。が、もういちどいう。「新・平家物語」に盛るぼくの史観とか筋とか全篇の構成などは、ぼくはぼくの、これしかもたない才能と良心のほしいままに委せる。が、古典平家の心はこれを決して歪めたりはしないということを。(二七・四・六)
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古典平家でも、ぼくの「新・平家」の中でも「都」という字がよく出てくる。あれは、京都と書くと、感じが出ない。意識的に、「都」をつかっている。
京都へは、何べん来たことかわからない。そのくせ「都」を書くたびに、地理に迷う。“鹿ヶ谷”を書いたときも、その地理的条件には、かなり苦しんだものである。ところが、さる人の招待で、鶴家へ行くと、この家のすぐ上が、その鹿ヶ谷の跡だという。なんだここかと、あらためて、そこらの山容や白河の流れなどを見まわすような愚をやっている。