Clásicos japoneses con furigana
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ゆきぐにのはる
雪国の春
柳田 国男
Lee 雪国の春 (ゆきぐにのはる) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 136.000 caracteres · 266 pantallas
単に南無阿弥陀仏の掛軸が、古くなって何遍となく無細工に修理せられ、まるで白樺の皮を見たようになっているから、それでカバカワというのだと考えていた人もある。
あるいはまた何ゆえなるかは知らず、カバカワはこの古い一軸を掛けて、村の旧家で毎年営むところの祭の名だという人もあった。その祭はほとんど例外もなく、旧暦の十月をもって行われた。一家一族の外にかご子などと名づけて、この日は必ずきて拝をせねばならぬ人々があった。しかも寺の僧はこれには与らぬので、御正体は仏号である場合にも、祭の式には宅神祭のなごりかと思う古い形を留めていた。遠野の盆地などではカバカワはむしろ異名で、通例はオクナイサマと称えている。オシラ神とオクナイ神とは、必ず深い関係があることと思うが、あまり問題が幽玄であって、いまだその一端をもとらえることができぬ。
ただわれわれの断定しうる一事は、東北偏土の民間仏教が、もと浄土の念仏ではなくして、真言の念仏であったことである。それから一向宗でいわゆる異安心、あるいは近世江戸で奇獄を起こした御庫門徒の信仰は、いずれもこの地方に今も盛んなる「隠し念仏」