Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
ゆきやなぎ
雪柳
泉 鏡花
Lee 雪柳 (ゆきやなぎ) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 45.054 caracteres · 90 pantallas
」「いいんですか。」「勿論、久しく煩いましても可厭な言種だが、とにかくだ、寝ているからおいで下すっても失礼します、いずれそのうち、ご挨拶だ。」……
――あとで、――おだいじにまた折を見ましてで電話を切りましたが、誰方? といって、家内が聞きます。
その時話した事ですが、さあ、もう十四五年も前だったろう。……馳走酒のひどいのをしたたか飲まされ、こいつは活がいいと強いられた、黄肌鮪の刺身にやられたと見えて、家へ帰ってから煩った、思い懸けず……それがまた十何年ぶりかで、ふと出会った旧い知己で、つい近所だから、と裏長屋へ連込まれた……間淵がそれだ。――いやそれなんです――
足の短い、胴づまりで肥った漢子の、みじめなのが抜衣紋になって、路地口の肴屋で、自分の見立てで、その鮪を刺身に、と誂え、塩鮭の切身を竹の皮でぶら下げてくれた厚情を仇にしては済まないが、ひどい目に逢ったのを覚えているだろう。これが間淵。その漢子の妹だよ、いま電話のかかったのは――と家内に。
が、妹には、逢ったというより見た事があるかないか、それさえよく覚えていない。――思い出せば、その酒と鮪の最中、いや、灘の生一本を樽からでなくっちゃ飲めない、といった一時代もあったが、事、志と違って、当分かくの通り逼迫だ。