Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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でんきばと

電気鳩

海野 十三

Lee 電気鳩 (でんきばと) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 25.465 caracteres · 52 pantallas

Aozora Bunko

ていたのです。

「あっ、電気鳩だ。なぜこんなところにはいっているのだろう」

目のぴかぴかひかる電気鳩です。人がさわれば、電気がつたわって死ぬ電気鳩です。そして、スパイ団長が船のなかで行方をさがしていたその電気鳩です。

きっと、なにかのひょうしで、このたるのなかへまよいこんだとき、うんわるく、ふたがぱたんとしまって、でられなくなったのでしょう。

電気鳩はどうかしたらしく、足でたつこともできず、ぱたぱたとつばさをふるわせるばかりで、元気がありません。高一は安心して、電気鳩を、たるの中から棒きれでそっとだしてみました。

「へんだなあ、あんなにあばれた鳩だったのに」

高一は、首をかしげました。

高一は、思いがけなく電気鳩を、とりこにしたので、たいへんうれしく思いました。しかし、このままにしておいては、いつスパイ団にとりもどされるかもしれないと思ったので、高一は、鳩をもとどおりたるのなかへいれたのち、海岸の砂はまに、大きな穴をほり、そのなかにうめてしまいました。

「こうしておけば、スパイ団にみつかるしんぱいはないだろう。さあ、こんどはかわいそうなミドリを、たすけてやらなくてはならない」