Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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いさましいはなし

いさましい話

山本 周五郎

Lee いさましい話 (いさましいはなし) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 36.835 caracteres · 73 pantallas

Aozora Bunko

「いや気にかかっていたものですからな、しかし失礼ですが感服しましたよ、庫田でも萩原でも云っているのですが、このごろはまるで人違いがしたようだそうで、――控えめな、しっとりしたひとになったという、どうかすると顔を赤らめたりなさるそうで、ときどきびっくりすると云っておりました」

玄一郎は返辞に困って苦笑するばかりだった。

「津田さんは庫田とお知り合なんですか」

「さよう、――まあひところはかなり近しくしていました、このところずっと出仕隠居というかたちで、……誰といって親しい往来は致しませんが、ときに呼ばれたりするものですからな、まあ昔のよしみというわけでしょうが」

「しかしどうしてそんな、出仕隠居などといってひきこもっていらっしゃるんですか」

津田は暫く黙っていた。そうしてやがて溜息をつくように云った。

「――私は悔いの多い人間ですから」

玄一郎は胸がしんとなるように思った。津田庄左衛門のことは断片的に聞いていた、いつか自分でも云っていたとおり、津田家はずっと家老格であったのを、庄左衛門が若いころ放蕩していろいろ失敗したため、寄合席へ下げられたのだという。

子供が一人あったのだが、十七歳のとき死なれ、そのあとで入れた養子とはずっと別居のままであった。