Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
いたずらこぞうにっき
いたずら小僧日記
佐々木 邦
Lee いたずら小僧日記 (いたずらこぞうにっき) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 63.226 caracteres · 128 pantallas
乃公は昨日で満十一になった。誕生日のお祝に何を上げようかとお母さんが言うから、乃公は日記帳が欲しいと答えた。するとお母さんは早速上等のを一冊買って呉れた。姉さん達は三人共日記をつけているから、乃公だってつけなくちゃ幅が利かない。
物は最初が大切だそうだ。初めて逢った時可厭だと思った人は何時までも可厭だとは、お花姉さんの始終言う事だ。それで乃公も此最初を巧くやる積りで、色々と考えて見たが、どうも面白い事が書けない。すべて物には始めがある。正月は明けましてで始まり、演説は満堂の紳士淑女諸君で始まり、手紙は拝啓陳者で始まる。しかし日記は何で始まるものか、始からして分らないのだから、全然見当がつかない。弱っちまう。
お花姉さんのには什事が書いてあるか知ら、一つお手本を拝見してやろうと好い所に気がついて、乃公は窃と姉さんの室へ上って行った。平常机の引出に入れとくのは承知しているが、鍵がかってあるので、合う奴を探すのに大骨を折った。
実際鍵をかけて置く筈だ。乃公の悪口が大分書いてある。第一太郎太郎と呼捨てに書いとくのが気に食わない。「太郎のオシャベリが皆喋って了った」