Clásicos japoneses con furigana
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ぐうたらどうちゅうき
ぐうたら道中記
佐々木 邦
Lee ぐうたら道中記 (ぐうたらどうちゅうき) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 164.113 caracteres · 332 pantallas
チリで一杯と来たら溜まらないからね」
と団さんは土地通を続けた。
「結構なものでございます。第一酒の廻りが違いますからな」
と車屋が受けた。
「故郷忘じ難しで、一つ食べて行くかな、久しぶりで」
「唯今は駄目でございます」
「休業かい?」
「否、夏の河豚は中りますから一切食べません」
「然うかね。成程、然う/\。然うだったね。久しく来なかったもんだから、つい……」
と団さんは危く馬脚を露すところだった。
赤間宮で下りた時、田鶴子さんは、
「謙さん、好いものを見せて上げましょうか?」
と言って、ポケットから小さな蟹の乾し固めたのを出した。
「平家蟹でしょう? 何うしたの? 買ったの?」
と僕が欲しそうにすると、
「あなたのも買って来てよ」
と一疋呉れた。名前を連ねて書く場合のように順次不同という奴で乗って来たものだから、殿後を勤めていた田鶴子さんは何時の間にか俥を止めて買物をしたのだった。
「似ているなあ! 全く能く似ている。蟹二つだ」
「何誰に?」
「僕の方の生徒監督に」
「まあ! 先生に蟹二つなの? 謙さんもナカ/\お口が悪いわね」
「だって平家蟹って綽名がついているんですもの。