Clásicos japoneses con furigana
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スウィスにっき
スウィス日記
辻村 伊助
Lee スウィス日記 (スウィスにっき) de 辻村 伊助 (つじむらいすけ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 216.275 caracteres · 410 pantallas
差しあたっての相談もあるし、馬鹿話しなんて余裕は、薬にしたくもない。それに二人とも、日本に差しせまった用事ができて、電報をかけるやら、手紙を書くやら、近藤君はコード・ブックの首っ引きで、今日はたちまち暮れてしまった。
二十七日、三日ぶりで眼がさめるように晴れわたった。カーティンをあけると、朝日がさっとさし込んで、正面に聳えたユンクフラウに、中腹のグッギーグレッチャーから、湯気のように霧が湧きあがる。
メョンヒの頂上は雲にかくれて、ラウテルブルンネンの左につづく、シンニゲプラッテの山腹から上には、雪が真白に積っていた。アーベントベルクの頂上には、綿帽子をかぶせたように、昨日の雨は山では雪であったと見える。
ウェストン氏の紹介もあるし、取り敢えず、スウィス山岳会を訪問して置こうと思って、事務所を聞くと、主人もよくは知らないが、停車場前のホテル・メルクールで、度々集会があるようだなんて云ってるから、二人で出かけて訪ねて見ると、会の事務はヘヤ・フィッシャーが引きうけていると云う話だ、フィッシャー氏は郵便局前の宝石屋さんである。ところが主人は留守だってんで、山のことなんか、てんで気にもとめてない女が番をしていたから、午後訪問を約して引きあげる。