Clásicos japoneses con furigana
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『ぐうぞうさいこう』じょげん
ゼエレン・キェルケゴオル
和辻 哲郎
Lee ゼエレン・キェルケゴオル (『ぐうぞうさいこう』じょげん) de 和辻 哲郎 (わつじてつろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 101.567 caracteres · 212 pantallas
四
我々は不断に我々の生活の上にかかっている運命に対してこの一瞬間のために、敬虔な疲れない眼を見はっていなくてはならぬ。一つの不幸も必ず何事かを暗示するに相違ない。それは呪わるべきものではなくて、愛せらるべきものである。
で、私は思った。いかなる運命もこれを正面から受けなくてはならない。そうしてそれが自分に必然であったことを愛によって充分根本的に理解しなくてはならない。「こうなるはずではなかった」などと現在のある境遇に反撥心を抱くことは、現実の生に対するふまじめであり、また現実からの逃避である。そこにはもはや自己の改造や成長の望みはない。我々はただ現在の運命を如実に見きわめることによって(すでに起こった事に対する謙虚な忍従によって)、多産なる未来の道をきり開く事ができる。時には過去の改造さえ不可能ではない。
四
また私は「あの時ああすれば間に合ったのに」と感じた自分の心理について考えた。「あの時」はもう過ぎ去っている。そうして「あの時」には「ああしなかった。」それはもう変更のできない事実である。たとえ「あの時」私が、いずれの行為をも自由に選び得たとしても、私の実行したのはただ一つであった。