Clásicos japoneses con furigana
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ロザリオのくさり
ロザリオの鎖
永井 隆
Lee ロザリオの鎖 (ロザリオのくさり) de 永井 隆 (ながいたかし) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 107.351 caracteres · 213 pantallas
がらくた
おかあさんのぼたもち、おいしかったよ。利ちゃんとチコちゃんとカヤちゃんとままんごして、お花をたべて、けんかしてカヤちゃん泣いちゃった──
目が見えぬから今日のカヤノは昔を見る。昔にありながらいつかカヤノは眠り、小さい手が私の胸をしきりにさぐる。
がらくた
誠一と二人で焼け跡の片づけに取りかかる。十五センチの厚さに灰や瓦やがらくたがつもっているのを掘り起こし、ふるいにかけて、灰を取り、それは麦畑に入れ、瓦などは防空ごうにうずめる。私はけが人だし、誠一は子供だし、仕事はなかなかはかどらぬ。ふるいをゆさぶっていたら瓦のあいだに何か美しいものが見つかった。手にとってみると帯止めだった。
布治名焼のうわぐすりは少しざらついていたが、てのひらにのせて見ているうちに、結婚後はじめて学会へ京都へ上った帰り山陰にまわって松江の大橋の近くの店でこれを求めたころの日々がそれぞれ短い場面のこまながら鮮やかに思い出されるのだった。よほど気に入ったものとみえてこの素ぼくな帯止めをよくしていたなあ。白い障子、干しがきをつるした縁がわ、びわの花がひそかに咲いて、はちが軒の端に羽を鳴らしていた……。