Clásicos japoneses con furigana
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おもいで
ロッパの悲食記
古川 緑波
Lee ロッパの悲食記 (おもいで) de 古川 緑波 (ふるかわろっぱ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 52.651 caracteres · 114 pantallas
テクニカラー映画でも、あの、桃色とも、赤とも言えない、ロースト・ビーフの色は中々に出まいと思われる。
おおそして、その肉に従属するところの、もろもろの野菜たちよ!
貪欲倦くところなき僕は、幾たびか又その肉のお代りをしたものである。
ひょいと後を向いて、又お代りだという表情をすると、黒ん坊のウェイターは、笑いもせずに、たちどころに、大きな皿を僕の傍へ持って来るのだった。
食事が終って、葉巻になる。
フィンガーボールは、レースの敷きものに乗っていて、水には、レモンが浮いていた。これじゃあ、飲みものと間違えても、しようがない、という姿だった。
甘いシャムパンと、赤白の葡萄酒の、ほろ酔いである。
甘い酒は、かおが酔いますね。
頬っぺたが、くすぐったくて、眼がボーッとなる。そこへ葉巻を吸うでしょう?
おなかは張っているし――いい心持。
さ、そのフランス船での食事も、馴れて来ると、二度目三度目、さのみ美味いとも思わなくなったんだが、そこがそれ、前にもお話したように、それから、段々わが国の食べものが無くなって来て、世にも悲しいものばっかり食膳に並ぶようになったんだから、さてそれからというものは、夢にうつつに、フランス船を思い出したというわけでございます。