Clásicos japoneses con furigana
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みうらろうじんむかしばなし
三浦老人昔話
岡本 綺堂
Lee 三浦老人昔話 (みうらろうじんむかしばなし) de 岡本 綺堂 (おかもときどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 113.637 caracteres · 224 pantallas
そんな乱暴なことをすれば、忽ちに大熱を発して死んでしまうと伝えられているのです。要するに少しずつ根気よく彫って行くのが法で、いくら焦っても急いでも、半月や一月で倶利迦羅紋々の立派な阿哥さんが無造作に出来上るというわけにも行かないのです。
刺青師は無数の細い針を束ねた一種の簓のようなものを用いて、しずかに叮嚀に人の肉を突き刺して、これに墨や朱をだん/\に注して行くのですが、朱を注すのは非常の痛みで、大抵の強情我慢の荒くれ男でも、朱入りの刺青を仕上げるまでには、鬼の眼から涙を幾たびか零すと云います。しかも大抵の人は中途で屹と多少の熱が出て、飯も食えないような半病人になる。こんな苦しみを幾月か辛抱し通して、こゝに初めて一人前の江戸っ子になるのですから、どうして中々のことではありません。
こんなわけだから、生きた身体に刺青などと云うことは、とても虚弱な人間のできる芸ではない。清吉も近来はよほど丈夫になったと人も云い、自分もそう信じているのですが、土台の体格が孱弱く出来ているのですから、迚も刺青などという荒行の出来る身体ではない。勿論、方々の医師にも診て貰ったが、どこでも申合わしたように、お前のからだには決して刺青なぞをしてはならぬ、そんな乱暴なことをすると命がないぞと、脅かすように誡められるのですが、当人はどうも