Clásicos japoneses con furigana
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ひとのくび
人の首
高村 光太郎
Lee 人の首 (ひとのくび) de 高村 光太郎 (たかむらこうたろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 2835 caracteres · 6 pantallas
概して文芸家の首には深みがある。ドストイエフスキイ、ストリンドベリイ、ロマン ロラン、皆そうらしい。ポオ、※(濁点付き片仮名ヱ、1-7-84)ルレエヌ等は何という不思議な首だろう。彼等の詩そのものと思う。政治家では、リンカンの首がすばらしい。生きている当人に会ってみたかったといつも思う。近くではレエニンの首が無比である。レエニンの性格に関する悪口を沢山きくけれども、私は其を信じない。彼の首が彼の決して不徳な人でなかった事を証拠立てている。野心ばかりの人に無い深さと美とがある。ナポレオンよりも好い。ナポレオンにはもっと野卑な処がある。近世の支那にはまだ人物が出ないようだ。
日本の文芸家の首にも興味がある。私は交友が少ないので多く知らないが、詩人では千家元麿氏の首に無類な先天の美がある。室生犀星氏の首には汲めども尽きない味がある。彼の顎と眼とは珍宝である。ヨネ ノグチ氏の首も十目の視る所で、氏の顱頂は殊に美しい。概して詩人の首は好ましく、どこかに本気なものがある。若い詩人にも好い首があるが今は書くまい。文学家の方には益知人が無い。佐藤春夫氏は彼の無名時代に肖像を画いたのがあるので知っている。