Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

あだうちさんたい

仇討三態

菊池 寛

Lee 仇討三態 (あだうちさんたい) de 菊池 寛 (きくちかん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 16.136 caracteres · 33 pantallas

Aozora Bunko

が、旧主の源太夫の刃傷には、少しも武士らしいところはなかった。朋輩の幸田某の妻に横恋慕をして、きかれなかった恨みから、幸田の家を訪ねて対談中に、相手の油断を見すまして、不意に斬りつけたのである。その上に、逃げ出そうとするところを、幸田の妻に追いかけられて、一太刀斬りつけられたように覚えている。それをそのままに話すことは、一座の不快と反感とを買うことである。彼は、その話を訂正しながら話しはじめた。

「口論の始まりというのはな。その男が、槍術が自慢でな。その日も、俺と槍術の話になったのじゃが、つい議論になってなあ。相手が、『料理番の貴殿に、武術の詮議は無用じゃ』と、口を滑らしたのが、お互いの運の尽きじゃ。武士として、聞き捨てならぬ一言と思ったから、『料理番の刀が切れるか切れぬか、受けてみい!』と斬りつけたのじゃ」

「うむ!」

「うむ!」

「うむ!」

一座の中間たちは、嘉平次の話しぶりに、すっかり魅せられてしまった。

自分のいっていることが、本当は嘘でなくして真実であるような得意さを感じた。

「俺はな、子供の時から、竹内流の居合が自慢でなあ!」

彼はそういって、皆に気を持たせた。