Clásicos japoneses con furigana
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かちうんまけうん
勝ち運負け運
佐々木 邦
Lee 勝ち運負け運 (かちうんまけうん) de 佐々木 邦 (ささきくに) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 119.262 caracteres · 243 pantallas
小学生時代
と一番上の貞子姉さんは特別気に入っていた。
「厭」
「何故?」
「私、余所の御飯嫌いですもの」
「困ったわね」
「信子さんと錦子さんがいるから沢山じゃないの?」
「もう一人妹が欲しいわ」
「その訳、私、知っていてよ」
「何あに?」
「私、器量が好いからでしょう?」
「然うね」
「器量が好いものだから、日出男さんも私と遊びたいんですって」
と豊子さんは自分が言っているのだった。子供の時から宣伝ということを知っていた。矢っ張り魔物だ、女は。
小学生時代
菊太郎君が頼朝で僕が義経という約束は中学校の三年まで続いた。僕はこの区切りをよく覚えている理由がある。その後も仲の好いことに変りはないが、それまでは競争を押えられていた。僕は豊子さんの一件があるから、威張れない。無論時折喧嘩をした。しかしいつも僕の方から折り合いをつける傾向があった。
「それじゃ豊子はもう君にやらないよ。宜いかい?」
と言われると、考え直す外仕方がなかった。豊子さんも普段は僕が好きでいながら、喧嘩となると、菊太郎君の贔屓をして、
「日出男さん、私、兄さんと仲の悪い人は嫌いよ」
と後から談判に来るのが常だった。
「でも菊太郎君が無理です」