Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
ばけいちょう
化銀杏
泉 鏡花
Lee 化銀杏 (ばけいちょう) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 27.197 caracteres · 54 pantallas
雪どけの時分になると、庭が一杯水になるわ。それから春から夏へかけては李の樹が、毛虫で一杯。
それに宅中陰気でね、明けておくと往来から奥の室まで見透しだし、ここいら場末だもんだから、いや、あすこの宅はどうしたの、こうしたのと、近所中で眼を着けて、晩のお菜まで知ってるじゃあないかね。大嫌な猫がまた五六疋、野良猫が多いので、のそのそ入って、ずうずうしく上り込んで、追ってもにげるような優しいんじゃない。
隣の小猫はまた小猫で、それ井戸は隣と二軒で使うもんだから、あすこの隔から入って来ちゃあ、畳でも、板の間でも、ニャアニャア鳴いて歩行くわ。
隣の猫のこッたから、あのまた女房が大抵じゃないのだからね、(家の猫を)なんて言われるが嫌さに、打つわけにはもとよりゆかず、二三度干物でも遣ったものなら、可いことにして、まつわって、からむも可いけれど、芳さん、ありゃ猫の疱瘡とでもいうのかしら。からだじゅう一杯のできもので、一々膿をもって、まるで、毛が抜けて、肉があらわれてね、汚なくって手もつけられないよ。それがさ、昨夜も蚊帳の中へ入込んで、寝ていた足をなめたのよ。何の因果だか、もうもう猫にまで取着かれる。