Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
ちくまがわのスケッチ
千曲川のスケッチ
島崎 藤村
Lee 千曲川のスケッチ (ちくまがわのスケッチ) de 島崎 藤村 (しまざきとうそん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 81.668 caracteres · 164 pantallas
これは縁起が好いとか、悪いとかいう類の話に近い。でも優しい風俗だ。
山の上へ
「水内は古代には一面の水沢であったろう――その証拠には、飯山あたりの町は砂石の上に出来ている。土を掘って見ると、それがよく分る」
種々の土地の話を聞き、同行した娘達を残して置いて翌朝私は飯山を発った。舟橋を渡って、対岸から町の方に城山なぞを望み、それから岸の上の桑畠の雪に埋れた中を橇で走らせた。その橇は人力車の輪を取除して、それに「いたや」の堅い木片で造った橇を代用したようなものだ。梶棒と後押棒とあって人夫が二人掛りで引いたり押したりする。低い橇の構造だから梶棒を高く揚げると、乗った客はいくらか尻餅ついた形になる。とは言え、この乗りにくい橇が私の旅の心を喜ばせた。私は子供のような物めずらしさを以て人夫達の烈しい呼吸を聞いた。凍った雪の上を疾走して行った時は、どうかすると私は桑畠の中へ橇諸共ブチマケラレそうな気がした。
「ホウ――ヨウ――」という掛声と共に、雪の上を滑る橇の音、人夫達がサクサク雪を踏んで行く音まで私の耳に快感を起させた。川船で通って来た岸の雪景色は私の前に静かに廻転した。