Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
はんのすけしゅうげん
半之助祝言
山本 周五郎
Lee 半之助祝言 (はんのすけしゅうげん) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 21.997 caracteres · 44 pantallas
三
事前のうちあわせやなにかで、半之助はしばしば前田老職と会った。この次席家老は痩せてしなびたような躯に、しなびた猿のような顔をして、いつも精のない、悲観的な調子でものを云う癖があった。
――なるほど。と半之助はたびたび思ったものである。
いつかの庭番の元締みたような爺いが云ったが、まったく落し物をしたような顔だし、胆石もちかもしれない、うまいことを云う爺いだ。
前田甚内はいろいろ注意をして呉れた。笙子嬢のことも云ったが、特に図書助は顔を見られるのを嫌うから、できる限り顔を見ないように、と念を押した。
「しかしそれはぐあいが悪いですね、いつも側にいて顔を見ないというのは」
「会えば尤もだと思うでしょう」
甚内は低い声で云った。
「――若い者どもはおっとせいなどと、いや、会えばわかる筈です」
三
初めの日は前田甚内に伴れられて埴谷邸へいった。驚いたことに、それは一条町の、彼が藩侯の別殿かと思ったあの壮大な邸宅であった。
二人は控えの間で支度を直し、第一の取次ぎに案内されて第一の接待の間へ通され、そこで四半刻ばかり待たされてから、第二の取次ぎによって、第二の接待の間へ通った。