Clásicos japoneses con furigana
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なんごくたいへいき
南国太平記
直木 三十五
Lee 南国太平記 (なんごくたいへいき) de 直木 三十五 (なおきさんじゅうご) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 493.291 caracteres · 991 pantallas
「何っ」
一人が、片膝を立てた。
「久光を斬って、何んになるか? 久光公を、根元の、元兇のと、久光公が、斉彬公を呪咀しておられるとでも申すのか。久光公に、逆心があるとでも申すのか? お由羅を残して、久光公を、何んの訳で斬るのか? 申してみい。聞こう。調所は、自滅した。自滅させたのは、誰じゃ。仰々しく、刀を握ったり、膝を立てたり、左様な、軽々しき振舞をする奴輩に、大事が成せるか? 大勢がかりで、某一人を取巻いて、隼人の恥を存じておるか? それとも、一人になって、某と、只今申した事を論ずる仁がおるか? 一人で、某と、果し合う仁がおるか。恥を知れ」
一人は、刀を下へ置いた。一人は膝を坐らせた。誰も、何も云わなかった。
「先刻、某の、頭を突いた者があったの。指が腐るぞ」
益満は、勢よく立上った。二人の襖際の若侍が、身体を開いて避けた。人々は、黙って、益満の出て行くのを眺めていた。左源太が、次の間から、出て来て
「あいつには敵わん」
と、立ったままで、大きい声で云った。
「王侯将相、何んぞ種あらんや」
益満の声が、玄関でしていた。
蜘蛛の巣網
「おう、おう、おう、おっ」