Clásicos japoneses con furigana
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こじきものがたり
古事記物語
鈴木 三重吉
Lee 古事記物語 (こじきものがたり) de 鈴木 三重吉 (すずきみえきち) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 96.723 caracteres · 191 pantallas
「下界に見える、あの豊葦原水穂国は、おまえが治めるべき国である」とおっしゃって、すぐにくだって行くように、お言いつけになりました。命はかしこまっておりていらっしゃいました。しかし天の浮橋の上までおいでになって、そこからお見おろしになりますと、下では勢いの強い神たちが、てんでんに暴れまわって、大さわぎをしているのが見えました。命は急いでひきかえしていらしって、そのことを大神にお話しになりました。
それで大神と高皇産霊神とは、さっそく天安河の河原に、おおぜいの神々をすっかりお召し集めになって、
「あの水穂国は、私たちの子孫が治めるはずの国であるのに、今あすこには、悪強い神たちが勢い鋭く荒れまわっている。あの神たちを、おとなしくこちらの言うとおりにさせるには、いったいだれを使いにやったものであろう」とこうおっしゃって、みんなにご相談をなさいました。
すると例のいちばん考え深い思金神が、みんなと会議をして、
「それには天菩比神をおつかわしになりますがよろしゅうございましょう」と申しあげました。そこで大神は、さっそくその菩比神をおくだしになりました。
ところが菩比神は、下界へつくと、それなり大国主神の手下になってしまって、三年たっても、大空へはなんのご返事もいたしませんでした。