Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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こくをみる

古句を観る

柴田 宵曲

Lee 古句を観る (こくをみる) de 柴田 宵曲 (しばたしょうきょく) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 166.028 caracteres · 333 pantallas

Aozora Bunko

かりそめにはえて桃さく畠かな    心流

若木の桃であろう。種を蒔いたのでもなければ、苗を植えたのでもない。畠の隅に桃の木が生えたのを打棄って置いたら、いつの間にか花が咲くようになった。「桃栗三年柿八年」という。種のこぼれからでも生えたらしい桃の木が花をつけるまでには、そう多くの年月を要せぬのである。

別にいい句でもないが、何となくのんびりしている。こういう技巧のない、大まかな句を作ることは、近代人にはむずかしいかも知れない。

大竹をからげて青しもゝの花    桐之

太い竹を縄か何かでからげる、その竹が真青な色をしている。場所はどんなところであっても差支ない。真青な竹の色と、桃の花の色との配合が、この句の眼目である。

こういう句法で、「……青し」から「桃の花」へかかる場合と、かからぬ場合とがある。この句は上十二字が竹の叙述で、「青し」で言葉が切れるのみならず、意味もはっきり切れる。桃の紅はその背景を彩るに過ぎないが、慥に美しい一幅の図をなしている。

はるもやゝの蹴爪や牡丹の芽    磊石

見立の句である。「はるもやゝ」は芭蕉の「春もやゝけしきとゝのふ月と梅」