Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(三)

佐々木 味津三

Lee 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) de 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 241.558 caracteres · 480 pantallas

Aozora Bunko

ござります」

「それはなにより。てまえの力でらちが明きますかどうか。では、拝見いたしますかな」

軽く会釈しながら近よってみると、なるほど、橋の中ほどの欄干ぎわに、ずらりと六基の石仏が置いてあるのです。いずれも丈は五尺ばかりの地蔵尊でした。

しかし、これがただ並べて置いてあるんではない。六体ともに鼻は欠かれ、耳はそがれ、目、口、手足、いたるところ無数の傷を負って、あまつさえ慈悲忍辱のおつむには見るももったいなや、馬の古わらじが一つずつのせてあるのです。しかも、気味のわるいことには、何がどうしたというのか、その六体の地蔵尊の前に向き合って、いかにも可憐らしく小さい小坊主が、ものもいわず、にこりともせず、白衣のえりを正しながら、ちょこなんと置き物のようにすわっているのでした。

「ちぇッ。やだね。生きてるんですかい」

見るが早いか、ここぞとばかり、たちまちやかましく早太鼓を鳴らしだしたのはおしゃべり屋です。

「てへへ、おどろいたね。え! ちょいと! なんてまあこまっけえんだろうね。豆に目鼻をけえたにしても、これほど小さかねえですよ。――ね、和尚、豆大将、おまえさんそれでも息の穴が通っているのかい」