Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(二)

佐々木 味津三

Lee 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) de 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 221.941 caracteres · 435 pantallas

Aozora Bunko

「ね、だんな! ちっと妙ですぜ。今あっしが目ぢょうちん光らしていたら、質屋のご新造がこっそりご用人さんを呼び出して、何かひそひそ打ち合わせながら、池ノ端のほうへ消えていきましたぜ」

聞くや同時です。待ちに待った名人のすっと胸がすくような伝法句調が、はじめてズバリと言い放たれました。

「そうか! 筋書きがそう調子よくおいでになりゃ、なにもあごのまばらひげなんぞまさぐるにゃあたらねえや。ご高家仕えのご用人さんだから荒っぽい痛み吟味もできねえし、どうしたもんだろうとひと汗絞るところだったが、万事がおあつらえ向きだ。じゃ、伝六ッ、辰ッ、おおかたふたりで池ノ瑞でも浮かれ歩くつもりにちげえねえから、見失わねえようにすぐあとをつけろ。ひと足おくれていくから、合い図しろよ」

命じておくと、まことに右門流でした。

「ちと変なお願いでござんすが、お由さん、大急ぎで鳥追い姿にやつしてくれませんか」

「…………?」

「ご不審はあとでわかりますから、ひとっ走りお宅へ帰って、早いところおしたくしてくださいましよ」

くし巻きお由、今こそ堅気のあだ者お由でしたが、一年まえまでは生き馬の目を抜いたはやぶさお由です。