Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

ja-reading.com

Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.

きゅうけつき

吸血鬼

江戸川 乱歩

Lee 吸血鬼 (きゅうけつき) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 190.554 caracteres · 381 pantallas

Aozora Bunko

これでは無事に済む筈がないというボンヤリした気持が、誰の胸にもあった。

「あたし、何だか、こわい様に思いますわ」

文代さんが、ふと、その恐れを口にした。

「こわいって、倭文子さんの生活がですか。それとも、谷山がどっかでまだ生きているという考えがですか」

ベッドの明智が、占者にでもたずねるようにいった。

「両方ですわ。あたし、倭文子さんがあんな風だと、尚更谷山が死んだのはうそのように思われるのです。この二つの事柄には、恐ろしい運命のつながりがある様な気がしますの」

文代さんは、考え考え、なぞのようないい方をした。

「恒川さん。僕もそんな風に感じるのです」明智は真面目な低い声でいった「これは理論ではありません。感覚以上のものが、直接心にささやくのです。あなた方のいわゆる第六感という奴かも知れません」

恒川氏は、妙な気持になった。ここに二人の占者がいる。そして、陰気な予言をしているのだ。

しばらく話し続けていると、看護婦が、恒川氏へ電話を知らせて来た。警視庁からだ。それを聞くと、警部はたちまち職業的な態度に帰って、アタフクと電話室へ出て行ったが、間もなく引返して来た彼の顔色は変っていた。