Clásicos japoneses con furigana
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のろいのダイヤモンド
呪の金剛石
野村 胡堂
Lee 呪の金剛石 (のろいのダイヤモンド) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 14.393 caracteres · 28 pantallas
印度人は、宝石を天体になぞらえたり、人間の運命に配したり、いろいろの伝説を持って居るが、中でも一番面白いのは、宝石と人間の肉体との関係だ。或宝石は眼を護り、或宝石は腎臓にいいと思われ、又或宝石を持って居れば、馬に乗っても怪我をせぬと信じられて居た事だ。その宝石の不思議な力を現わさせるためには、身体の中へ入れて置くのが一番いい、自分の星に相応する宝石を、身体の中へ入れて置くと、その宝石は最も有効に自分の福運を護ってくれる、とこう信じられて居る。宝石を指環や腕環に入れて、肉体に密接さして置くのはそのためだが、野蛮な国民の間には、今でも自身の肉を割いて宝石を身体の中へ入れることを何んとも思って居ない習慣がある。宝石の密輸入者は、しばしば肉を割いてその中へ隠し、上から繃帯をして、税関の眼をゴマ化すことがあるそうだ。クイソプラスという緑色の宝石は、それを身体の左の方へ肉を割いて入れて置くと、泥棒を働いても見付からないという奇抜な信仰を持たれて居る。――ところで、ボイロフとかいう外人は、左の腿に自動車に轢かれたという新しい傷があったといったネ。その傷の中に、春日野ゆかりの帯揚の中に入って居たろうと思う、あの稀代の宝石を隠して居ないと、誰が保証するんだ」