Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
こうふ
坑夫
Lee 坑夫 (こうふ) de Natsume Sōseki (夏目 漱石) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 141.690 caracteres · 283 pantallas
赤毛布が消える。小僧が消える。主人と茶と煙草盆が消えて、破屋までも消えた時、こくりと眠が覚めた。気がつくと頭が胸の上へ落ちている。はっと思って、擡げるとはなはだ重い。主人はやっぱり馬の話をしている。まだ馬かと思ってるうちに、また気が遠くなった。気が遠くなったのを、遠いままにして打遣って置くと、忽然ぱっと眼があいた。薄暗い部屋の中に、影のような長蔵さんと亭主が膝を突き合せている。ちょうど、借がどうとかしてハハハハと亭主が笑ったところだった。この亭主は額が長くって、斜に頭の天辺まで引込んでるから、横から見ると切通しの坂くらいな勾配がある。そうして上になればなるほど毛が生えている。その毛は五分くらいなのと一寸くらいなのとが交って、不規則にしかも疎にもじゃもじゃしている。自分が居眠りからはっと驚いて、急に眼を開けると、第一にこの頭が眸の底に映った。ランプが煤だらけで暗いものだから、この頭も煤だらけになって映って来た。その癖距離は近い。だから映った影は明瞭である。自分はこの明瞭でかつ朦朧なる亭主の頭を居眠りの不知覚から我に返る咄嗟にふと見たんである。この時はあまり好い心持ではなかった。