Clásicos japoneses con furigana
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こうふ
坑夫
Lee 坑夫 (こうふ) de Natsume Sōseki (夏目 漱石) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 141.690 caracteres · 283 pantallas
不断の白い飯も虫唾が走るように食いたいが、それよりか南京虫のいない床へ這入りたい。三十分でも好いからぐっすり寝て見たい。その後でなら腹でも切る。……
こう考えているとまた夜が明けた。考えている途中でいつか寝たものと見えて、眼が覚めた時は、何にも考えていなかった。それからあとは、のそのそ下へ降りて行って、顔を洗って、南京米を食う。万事昨日の通りだから、省いてしまう。九時の例刻を待ちかねて病院へ出掛ける。病院は一昨日山を登って来る時に見た、青いペンキ塗の建物と聞いているから道も家も間違えようがない。飯場を出て二丁ばかり行くと、すぐ道端にある。木造ではあるがなかなか立派な建築で、広さもかなりだけに、獰猛組とはまるで不釣合である。野蛮人が病気をするんでさえすでに不思議なくらいだのに、病気に罹ったものを治療してやるための器械と薬品と医者と建物を具えつけたんだから、世の中は妙だと云う感じがすぐに起る。まるで泥棒が金を出し合って、小学校を建てて子弟を通学させてるようなもんだ。文明と蒙昧の両極端がこのペンキ塗の青い家の中で出逢って、一方が一方へ影響を及ぼすと、蒙昧がますますぴんぴん蒙昧になってくる。