Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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しんちつじょのそうぞう

大杉栄評論集

大杉 栄

Lee 大杉栄評論集 (しんちつじょのそうぞう) de 大杉 栄 (おおすぎさかえ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 3759 caracteres · 8 pantallas

Aozora Bunko

四

何の正義がある。

僕らは、新しい音頭取りの音頭につれて踊るために、演説会に集まるのじゃない。発意と合意との稽古のために集まるんだ。それ以外の目的があるにしても、多勢集まった機会を利用して新しい生活の稽古をするんだ。稽古だけじゃない。そうして到る処に自由発意と自由合意とを発揮して、それで始めて現実の上に新しい生活が一歩一歩築かれて行くんだ。

新しい生活は、遠いあるいは近い将来の新しい社会制度の中に、始めてその第一歩を踏み出すのではない。新しい生活の一歩一歩の中に、将来の新しい社会制度が芽生えて行くんだ。

四

長せりふは昔の芝居の特徴で、新しい芝居では短い対話が続く。芸術は社会の鏡だ。世相が芝居という鏡に写ったのだ。

人の長話を黙って聞いているのは、音頭取りすなわち上の階級の人に対してだけだ。同じ階級の人の間では、長せりふがなくなって、短い対話が続く。長い独白から短い対話へ、これが会話の進化だ。人間の進化だ。

音頭取りの音頭につれて踊る社会では、学校でも演説会でもそうだが、講壇や演壇の上の人は、一人で長い独白を続けて、下の人々に教える。下の人々を導く。