Clásicos japoneses con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Lee 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 368.567 caracteres · 720 pantallas
「かりに一本、二分ずつにしたところで、三百本と見ても知れたものだ。二分なら喜んで売るだろう。そうして買ったからとて、なにも強いてこっちへ引取らなくてもいいのだ、相当の地代を払って、そのまま置据えにしてもらって、そうして、実はこっちで取って、それからが商売にかかるという寸法よ」
「だって方丈様、土地でも、実を取って売ったところで引合わねえから、伐って桑を植えたり、桐を植えたりしたがるのでしょう、それをわざわざ大金を出して買って、置据えにしたって、いよいよ割に合わないねえ」
「そこだ――そこが商売の秘伝なのだ与八、いいかえ、さっきも言う通り、土地の人は、そんな特別の梅を持っていながら、その味がわからないのだから、まずその味をわからせるようにするのだ、土地の人にわからせるようにするのじゃない、世間一般に向って、吉野の梅は旨い、天下一品だ――ということを知らせるようにすると、買い手が多くなる、買い手が多くなって、なるほどこいつは能書通りうまいわいということになると……名物にうまい物無しというが、この吉野村の梅ばかりは格別だ、あの辺は俗に青梅在といって、梅を名乗っているのは、なるほど、地味そのものが梅にかなっているのだ、梅干は青梅在の吉野村の梅干に限る、というようなことになれば、年々、梅干の需要が殖えて、江戸はもとより