Clásicos japoneses con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠2
中里 介山
Lee 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 195.601 caracteres · 387 pantallas
証拠というのは、お前のところにあったあの印籠と、それから二十両のお金さ」
「あの印籠とお金が、どうしてまあそんなに祟るんだろう」
「俺らが口惜しいから口を利かねえでいるとお役人が、その二品を俺らの前へ突きつけて、さあこれを見たら文句はあるめえと言って、俺らを死罪に行うときめてしまったんだ。死罪というのは、お前、俺らを殺してしまうことなんだよ」
「まあ、お前が打首になることにきまったのかい」
「ところがね、大神宮様の御領内はね、それ守護不入といって、世間並みの土地とは違うんだ。死罪にしてもね、首を斬ったり磔刑にしたりして、血を見せることはできねえ規則なんだ、不浄を見せては神様へ恐れ多いというんで、死罪の仕方が変ってるんだよ。それで俺らは、隠ヶ岡の上から地獄谷へ突き落されることにきまったんだ」
「隠ヶ岡から? あそこからお前、地獄谷へ突き落されてはたまるまい」
「昔はみんなそうして死罪に行なったものなんだよ、それが久しく絶えていたのを、俺らがそれでやられることになったんだ」
「危ないことだねえ、それをどうしてお前、助かったの」
「助からなかったんだ、俺らも突き落されて一ぺんは死んじまったのだよ」