Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠2

中里 介山

Lee 大菩薩峠2 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 195.601 caracteres · 387 pantallas

Aozora Bunko

隣り隣りというてもなかなか遠い、山の間や谷の中から娘たちがゾロゾロと集まって、お徳の家へ詰めて来ながらの話、

「わたしが思うのには、お徳さんは今度は出かけられないかも知れませんわ、もしお徳さんが出かけられなければ、組の頭はお浪さんになってもらわなければならないでしょう、まあお徳さんの了見を聞いてみてからのこと」

「お徳さんは、あのお武家さんをどうなさるつもりでしょう。あのお武家さんはお眼が悪い上に、お身体も本当ではないのを、お徳さんが引受けてお世話をなさると言っておいでだが、お徳さんはお世話好きだからよいけれども、もしあのお武家が悪い人であったらどうでしょうね」

「お徳さんは、きっとあのお武家を好いているのですよ、ついこの間の晩も、庭でもって歌をうたって聞かせていましたよ、それに蔵太郎さんもあのお武家に懐いているから、まるで夫婦と親子のように見えました」

「ほんとに、お徳さんは好いているならば、あのお武家と一緒になったらどうでしょう、お武家さんの方でもいやでなければ、みんなで取持ってお徳さんに入夫をさせたらどうでしょう」

「わたしもそう思っていましたけれど、お徳さんが今までよく立て通して来たものを、こちらからそんなことを言うのはおかしいし、それにあのお武家はお眼の不自由な人、あれでは始終お徳さんの面倒を見ることも