Lectura en japonés

Clásicos japoneses con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠7

中里 介山

Lee 大菩薩峠7 (だいぼさつとうげ) de 中里 介山 (なかざとかいざん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.

N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 242.044 caracteres · 477 pantallas

Aozora Bunko

「誰がこの樹木を伐ることを許したのだ、誰がこの山を切り崩すことを許したのだ。ナニ、宮方の役人が……宮方の役人とは寺社奉行のことか。ここは江戸を距ること僅かに十余里、お膝元も同様なところではないか、寺社奉行の威光がここまでも及ばないのか……ナニ、一旦、向うの方の材木を伐って売り払い、そこがいけないから、今度はこちらを切りくずしにかかったのだと、山を何と心得ている」

この男の髪の毛が、上へ向いて来たのを認めます。その時、長老が出て肩をたたき、

「まあ、さのみ憤りたもうな、天下に憤るべきことは多いのに、僅かこの一小事……」

となだめにかかったのを、右の男はききません。

「いや、世には大事に似たる小事もある、小事に似たる大事もある、斯様なことは一小事ではござらぬ……利益のために己が山をこわす輩は、利益のためには己が国をも売る輩でござる。昔は天津橋上に杜鵑の啼いたのを以て、天下の変を知ったものがあるではないか。お膝元から僅か十五里のところで、無残にも霊山を食い物にしている、それを抑えることができない……」

ここに至ると、神楽師の仮面は、遠慮なく剥落してしまい、

「モシ、われわれが天下を取った暁には、廃仏毀釈を断行する」