Clásicos japoneses con furigana
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おんなけいず
婦系図
泉 鏡花
Lee 婦系図 (おんなけいず) de 泉 鏡花 (いずみきょうか) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 172.760 caracteres · 343 pantallas
出来るような気がしてならない。私は何だかもうお妙さんが、ぺろぺろと嘗められる夢を見て、今夜にも寝ていて魘されそうで、お可哀相でなりません。貴郎油断をしちゃ厭ですよ、と云った――お蔦の方が、その晩毛虫に附着かれた夢を見た。いつも河野のその眉が似ていると思ったから。――
もっとも河野は、綺麗に細眉にしていたが、剃りづけませぬよう、と父様の命令で、近頃太くしているので、毛虫ではない、臥蚕である。しかるにこの不生産的の美人は、蚕の世を利するを知らずして、毛虫の厭うべきを恐れていた、不心得と言わねばならぬ。
で、お蔦は、たとい貴郎が、その癖、内々お妙さんに岡惚をしているのでも可い。河野に添わせるくらいなら、貴郎の令夫人にして私が追出される方がいっそ増だ、とまで極端に排斥する。
この異体同心の無二の味方を得て、主税も何となく頼母しかったが、さて風はどこを吹いていたか、半月ばかりは、英吉も例になく顔を見せなかった。
と一日、
(早瀬氏は居らるるかね。)
応柄のような、そうかと云って間違いの無いような訪ずれ方をして、お源に名刺を取次がせた者がある。
主税は、しかかっていた翻訳の筆を留めて、請取って見ると、ちょっと心当りが無かったが、どんな人だ、と聞くと、あの、痘痕のおあんなさいます、と一番疾く目についた人相を言ったので、