Clásicos japoneses con furigana
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よめとりにだいき
嫁取り二代記
山本 周五郎
Lee 嫁取り二代記 (よめとりにだいき) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 11.763 caracteres · 23 pantallas
旦那え――こいつあ大した内証事のように云ってますが、私あ今日までその腫物の薬塗りから、当て綿、巻き木綿の世話までしてきやしたよ」
「嘘です、腫物のある事さえ知る筈のないおまえに、薬の手当ができる訳はありません」
「だって現に世話を焼かしたじゃねえか」
「いいえ嘘です、おまえは愚か直次郎さまにも見せたことのない秘密です、何と云っても嘘に違いありません」
「強情だな、あの臭い膿の始末までさせておいて、今になって嘘はひどかろうぜ、おらにあ着物の上からでも見えるくれえだ」
お笛はきっと勘兵衛の方へ振返って、
「伯父上さま、この男のいまの言葉――確とお耳にお止めくださりましたか」
「それでどういたすのだ」
「――御免くださりませ」
会釈をしたと思うと、右手を袖から内へ入れる、意外にもいきなりするりと片肌を脱いだ。――血のような紅絹裏をぬいて、雪かと紛う柔肌が現われた。喉元から胸へ流れる、嬌めかしい丸みの極まるところに、梅の蕾のような乳首をつけてふっくりと固く盛上る乳房――どこに一点の塵もなく、絖のように艶々とした皮膚は、有明行燈の灯を受けて眩いばかりに輝いた。
「御覧くださいませ、女が生涯の良人に捧げる大事な体、蚊にも刺させず大切にしてきました、腫物は愚か針で突いたほどの傷もない筈、――伯父上さま、御得心くださいましたか」