Clásicos japoneses con furigana
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ずいひつ よせばやし
寄席囃子 正岡容寄席随筆集
正岡 容
Lee 寄席囃子 正岡容寄席随筆集 (ずいひつ よせばやし) de 正岡 容 (まさおかいるる) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 112.259 caracteres · 222 pantallas
そういっても、いつもより、かえって、ほのぼのと、すがすがと、弾いた、歌った、いつもの五倍もはしゃぎにはしゃいで、さて、そのあくる日、湯島の家で昼風呂につかっていると、
『号外ーッ』というけたたましい声々。
はて――と小首をかしげる間もなくその号外は、
『伊藤公ハルピンにて暗殺さる』
さてこそなゆうべの鳴らざりし三味線と初めて橘之助、心にいたましく肯いたとは言うのだったが……。
これを聞き終えた一瞬、妙にあたしは橘之助の、あの大狸のような顔がもの凄いありったけに思えて、ぞっと水でも浴びた心地に、四谷の通りへ駆けて出ると、秋の夕の小寒い灯が、ここでも、何がなし、あたしの瞳にいぶかしく、映ったことを記憶えている」
さらにそれから三、四年してまた私は、あるところへこのように橘之助について、書いたこともある。
そうしてまだまだこのほかにも橘之助自身から数奇な自伝の一節を、いろいろさまざまに私は聞かされている。たとえば彰義隊の戦の時の話や、神戸へ行く蒸気船のなかで水銀を呑まされた話や、同じくその船の中で幼少から男装していたため異人の少女にひとかたならず恋された話や、それらはすべて三遊派の宗家藤浦富太郎氏の参与していられた雑誌「鈴の音」