Clásicos japoneses con furigana
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やまのじんせい
山の人生
柳田 国男
Lee 山の人生 (やまのじんせい) de 柳田 国男 (やなぎたくにお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 116.022 caracteres · 226 pantallas
三〇 これは日本文化史の未解決の問題なること
しかし考えて行くほどかえってだんだんにむつかしくなるらしいから、もうこの辺で一旦は話をやめておこう。
三〇 これは日本文化史の未解決の問題なること
ここで打切ってはもちろんこの研究は不完全なものである。最初自分の企てていたことは、山近くに住む人々の宗教生活には、意外な現実の影響が強かったということを、論証してみるにあったのだが、残念ながらそれにはまだ資料が十分でない。後代の篤学者はなお多くの隠れたるものを発掘することであろう。しかしただ一つほぼ断定してもよいと思うことは、中世以後の天狗思想の進化に著しく山人に関する経験が働いていたことである。単に眼が光る色が赤い、背が高いなどの外形のみではない。仏法方面の人からは天魔の扱いを受けつつも、感情があり好意悪意があって、或いは我々に近づき或いはまた擯斥し、機嫌にも時々のむらがあって、気に向けば義侠的に世話をしてくれるなど、至って平凡なる人間味の若干をまじえていることは、それが純然たる空想の所産でないことを思わしめる。
彼らはまた時として我々から、ひどくやっつけられたという話もある。天狗の神通をもってして、不覚千万のようではあるが、かの杉の皮で鼻を弾かれて、人間という者は心にもないことをするから怖ろしいといった昔話などは、少なくともかつて人間と彼らとの間に、対等の