Clásicos japoneses con furigana
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へいぼん
平凡・私は懐疑派だ
二葉亭 四迷
Lee 平凡・私は懐疑派だ (へいぼん) de 二葉亭 四迷 (ふたばていしめい) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 81.548 caracteres · 161 pantallas
其を見ると、私は萎靡した。惜しいような気のする一方で、何故だか、まず好かったと安心した気味もあった。で、続いて中へ入って、持って来た座布団を机の前に敷いて、其処を退くと、雪江さんは礼を言いながら、入替わって机の前に坐って、
「遊んでらっしゃいな。」
と私の面を瞻上げた。ええとか、何とかいって踟している私の姿を、雪江さんはジロジロ視ていたが、
「まあ、貴方は此地へ来てから、余程大きくなったのねえ。今じゃ私とは屹度一尺から違ってよ。」
「まさか……」
「あら……屹度違うわ。一寸然うしてらッしゃいよ……」
といいながら、衝と起ったから、何を為るのかと思ったら、ツカツカと私の前へ来て直と向合った。前髪が顋に触れそうだ。紛と好い匂が鼻を衝く。
「ね、ほら、一尺は違うでしょう?」と愛度気ない白い面が何気なく下から瞻上げる。
私はわなわなと震い出した。目が見えなくなった。胸の鼓動は脳へまで響く。息が逸んで、足が竦んで、もう凝として居られない。抱付くか、逃出すか、二つ一つだ。で、私は後の方針を執って、物をも言わず卒然雪江さんの部屋を逃出して了った……
四十