Clásicos japoneses con furigana
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げんだん
幻談・観画談 他三篇
幸田 露伴
Lee 幻談・観画談 他三篇 (げんだん) de 幸田 露伴 (こうだろはん) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 80.544 caracteres · 161 pantallas
、第4水準2-79-6)船が浪を蹴開く一切の音声も、板の間へ一本の針が落ちた幽かな音も、皆残らず一緒になってあのザアッという音の中に入っているのだナ、というような気がしたりして、そして静かに諦聴すると分明にその一ツのザアッという音にいろいろのそれらの音が確実に存していることを認めて、アアそうだったかナ、なんぞと思う中に、何時か知らずザアッという音も聞えなくなり、聞く者も性が抜けて、そして眠に落ちた。
俄然として睡眠は破られた。晩成先生は眼を開くと世界は紅い光や黄色い光に充たされていると思ったが、それは自分の薄暗いと思っていたのに相異して、室の中が洋燈も明るくされていれば、またその外に提灯などもわが枕辺に照されていて、眠に就いた時と大に異なっていたのが寝惚眼に映ったからの感じであった事が解った。が、見れば和尚も若僧もわが枕辺にいる。何事が起ったのか、その意味は分らなかった。けげんな心持がするので、頓には言葉も出ずに起直ったまま二人を見ると、若僧が先ず口をきった。
御やすみになっているところを御起しして済みませんが、夜前からの雨があの通り甚くなりまして、渓が俄に膨れてまいりました。