Clásicos japoneses con furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Lee 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 212.130 caracteres · 422 pantallas
さいぜんからのようすを、すっかり見とどけた乞食は、浮浪人をやりすごしておいて、そのあとからそっとつけていきましたが、明智邸を少しはなれたところで、いきなり、
「おい、おまえさん。」
と、男に呼びかけました。
「エッ。」
びっくりしてふりむくと、そこに立っているのは、きたならしい乞食です。
「なんだい、おこもさんか。おらあ、ほどこしをするような金持じゃあねえよ。」
浮浪人はいいすてて、立ちさろうとします。
「いや、そんなことじゃない。少しきみにききたいことがあるんだ。」
「なんだって?」
乞食の口のきき方がへんなので、男はいぶかしげに、その顔をのぞきこみました。
「おれはこう見えても、ほんものの乞食じゃないんだ。じつは、きみだから話すがね。おれは二十面相の手下のものなんだ。けさっから、明智の野郎の見はりをしていたんだよ。だが、きみも明智には、よっぽどうらみがあるらしいようすだね。」
ああ、やっぱり、乞食は二十面相の部下のひとりだったのです。
「うらみがあるどころか、おらあ、あいつのために刑務所へぶちこまれたんだ。どうかして、このうらみを返してやりたいと思っているんだ。