Clásicos japoneses con furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Lee 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 212.130 caracteres · 422 pantallas
賊にとっては絶好の機会でした。
二十面相は、歯を食いしばって、満身の力をこめて、中村係長のにぎっていたなわじりを、パッとふりはなしました。
「ウム、待てッ。」
係長がさけんで立ちなおったときには、賊はもう十メートルほど向こうを、矢のように走っていました。うしろ手にしばられたままの奇妙な姿が、今にもころがりそうなかっこうで森の中へとんでいきます。
森の入り口に、散歩の帰りらしい十人ほどの、小学生たちが、立ちどまって、このようすをながめていました。
二十面相は走りながら、じゃまっけな小僧どもがいるわいと思いましたが、森へ逃げこむには、そこを通らぬわけにはいきません。
なあに、たかのしれた子どもたち、おれのおそろしい顔を見たら、おそれをなして逃げだすにきまっている。もし逃げなかったら、蹴ちらして通るまでだ。
賊はとっさに思案して、かまわず小学生のむれに向かって突進しました。
ところが、二十面相のおもわくはガラリとはずれて、小学生たちは、逃げだすどころか、ワッとさけんで、賊のほうへとびかかってきたではありませんか。
読者諸君は、もうおわかりでしょう。この小学生たちは、小林芳雄君を団長にいただく、あの少年探偵団でありました。