Clásicos japoneses con furigana
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かいじんにじゅうめんそう
怪人二十面相/少年探偵団
江戸川 乱歩
Lee 怪人二十面相/少年探偵団 (かいじんにじゅうめんそう) de 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 212.130 caracteres · 422 pantallas
が、観音像の地点へと走っていたのでした。
警官たちは横だおしになった軽気球のかごにかけよって、かごから半身を乗りだして気をうしなっている二十面相と、白い上着のコックとを、いきなりだきおこそうとしました。
ところが、そのつぎの瞬間には、なんだかみょうなことがおこったのです。
ふたりの賊を、なかばだきおこした警官たちが、何を思ったのか、とつぜん手をはなしてしまいました。すると、ふたりの賊はコツンと音をたてて、地面へ投げだされたのです。
「こりゃなんだ。人形じゃないか。」
「人形が風船に乗ってとんでいたのか。」
警官たちは、口々にそんなことをつぶやきながら、あっけにとられて顔を見あわせました。
ああ、なんということでしょう。せっかくとらえた賊は、血のかよった人間ではなくて、ろう細工の人形だったのです。よく洋服屋のショーウィンドーに立っているようなマネキン人形に、それぞれ黒い背広と白い上着とが着せてあったのです。
二十面相の悪知恵には奥底がありませんでした。警察はもとより、新聞社も、東京都民も、熊谷市から高崎市にかけての町々村々の人々も、二十面相のために、まんまと、いっぱい食わされたわけです。