Clásicos japoneses con furigana
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きょうりゅうとう
恐竜島
海野 十三
Lee 恐竜島 (きょうりゅうとう) de 海野 十三 (うんのじゅうざ) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 98.662 caracteres · 199 pantallas
ふしぎな運命
人間は、それぞれに宿命というものをせおっている。つまり、生まれてから死ぬまでのあいだに、その人間はどれどれの事件にぶつかるか、それがちゃんと、はじめからきまっているのだ。
運命はふしぎだ。
その運命のために、われわれは、思いがけないことにぶつかる。夢にも思わなかった目にあう。そしてたいへんおどろく。
自分の宿命を、すっかり見通している人間なんて、まずないであろう。それが分っていれば、おどろくこともないわけだ。
宿命が分らないから、われわれは死ぬまでに、たびたびおどろかされる。そしてそのたびに、自分の上におちて来た運命のふしぎさに、ため息する。
わが玉太郎少年が、恐竜島に足跡をつけるようなことになったのも、ふしぎな運命のしわざである。
そしていよいよそういう奇怪な運命の舞台にのぼるまえには、かならずふしぎなきっかけがあるものだ。それはひじょうに神秘な力をもっていて、ほんのちょっとした力でもってすごい爆発をおこし、御本人を運命の舞台へ、ドーンとほうりあげるのだ。
読者よ。わが玉太郎少年が、あやしき運命のために、どんな風に流されていくか、まずそのことについて御注目をねがいたい。