Clásicos japoneses con furigana
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あくまのかお
悪魔の顔
野村 胡堂
Lee 悪魔の顔 (あくまのかお) de 野村 胡堂 (のむらこどう) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 14.677 caracteres · 29 pantallas
深讐の母娘
「その人に罪は無い、そんな恐ろしい事が、そんな恐ろしい事――が、美保ちゃんに出来るわけは無い」
警官と美保子の間へ、必死の身を躍らせて入ったのは、美保子には遠い従兄に当る田庄平です。蒼白い顔をすっかり亢奮さして、日頃の臆病にも似ず、一生懸命がさせる力一杯に警官の胸を押し隔てます。
「コラ、何をする」
一喝と共に警官の逞ましい腕が横に動くと、田庄平の身体はボロっ切れのようにケシ飛んで、廊下に並べた棚に何処か打った様子、暫らくは起き上る気力もありません。
深讐の母娘
実業家石井馨之助の怪死は、関東新報の大特種で、翌る日の帝都を驚ろかしました。令嬢美保子が、其場からすぐ拘引された事は、千種十次郎の好意で新聞には書きませんでしたが、身内から重大なる嫌疑者が挙げられたという暗示的な記事が、反って世の好奇心に投じて、大袈裟な噂が、野火のように四方へ広がって行きました。
ボツボツ弔問の客が見え始めた九時半前後、一台の自動車が玄関前に停ると、その中から恐ろしい派手作りな若い女が一人降りました。丁度自分の家へでも帰った人のように、何んの躊躇もなく、トントンと敷台の上へ登るのを見ると、