Clásicos japoneses con furigana
ja-reading.com
Lee clásicos japoneses en línea con furigana. Filtra por nivel JLPT, toca una palabra para ver el significado y traduce una frase.
あいのごとく
愛のごとく
山川 方夫
Lee 愛のごとく (あいのごとく) de 山川 方夫 (やまかわまさお) en japonés con furigana. JLPT N2. Toca una palabra para ver el significado.
N2 · avanzado · kanji y kana modernos · 103.908 caracteres · 210 pantallas
時間はおかまいなかった。自分の病気に怒り医者に怒り、それゆえの私の負担の増大に気がねしそれに立腹し、別居を決行した祖父のわがままに怒り、それを許した私に怒り、父のはやい死に怒り、……要するに、母は家族の誰ひとりとして自分と同じ人間ではないのを怒り、それを自分への思いやりの不足だとして立腹した。私たちは、その母への思いやりは、ただおとなしくやさしく文句を聞いていてやることだけだと思った。が、その欝屈は伝播し、爆発する。それが果てもなく連続した。まったく、つまらないことがそこでは大問題で、とどのつまり、過去はふたたび現在にはならない、人間は自分の他には自分と同じ人間はいない、という理解がくりかえされ、念を押され、それがまた不満や文句の発火点になるのだ。私は、これにひどく疲れてしまう。
だから金曜日、私は下宿に着くとすぐ枯木を倒すように睡った。目ざめるのは翌日の午後おそくで、平均二十時間、ときには二十四時間をぶっとおしで睡りつづける。起きて空腹に気づく。腹がへって起きるのかもしれない。そして壁にオカメの額が並んだ近くのソバ屋に行き、二人前食べる。それから映画を見たり街へ出て気晴しをして、たいてい、日曜日になってしまってから、一週間分の仕事にかかる。